平安の昔から歌人に愛された歴史浪漫あふれる湯の里「美ケ原温泉」で美と健康がテーマのお宿「旬彩 月の静香」

雄大な北アルプスを望み、好天時にはその山並みを静かな寛ぎの空間で楽しめる歴代の松本城主に愛されながら親しまれてきた名湯「美ケ原温泉」。平安時代中期の宮廷歌人・源重之は『いづる湯のわくに懸れる白糸はくる人絶えぬものにぞありける』と後拾遺和歌集に温泉の賑わいぶりを記しています。「束間の湯」「山辺の湯」「白糸の湯」など時代の変遷とともに呼び名も変わっいたていきましたが、日本で屈指の歴史を誇る温泉だけに温泉街の通り全体に歴史ある空気が漂っています。

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松本地方特有の古民家風の本棟造りの宿やなまこ壁の土蔵造りの宿が肩を並べるようにうねうねと続き、昭和の温泉街の原風景がそのままそこにあります。平安の昔から歌人に愛されてた歴史ある名湯だけに、この地を訪れた歌人、文人は数えきれません。街角や辻のあちこちに先人の歌碑や句碑がたくさん残されていて、その前に佇みさまざまな想いに心を馳せた文人墨客の姿を偲んでみてください。

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昭和の温泉街の原風景の中に、宿の玄関先に茅葺きの門がどっしり構える「旬彩 月の静香」があります。新館は数寄屋造り、別館は築250年の古民家を移築しています。ロビーにはどっしりとした感じの少しレトロな感じの雰囲気が漂っています。

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浴室は窓が大きくとられ、明るい雰囲気で露天風呂が見えます。露天風呂は石造りで、滝のように温泉が注がれています。湯船に浸かるとアルカリ性のお湯のせいか、肌にやわらかい感じがします。温度は42度前後でじっくりと旅の疲れを癒すには丁度よい湯加減。湯あたりが少なく、一日何回でも入浴できる女性にとっては美肌の湯です。館内の冷やした温泉水のサービスも嬉しく、湯上り後の水分補給も配慮されていています。軟水で飲みやすいですよ。

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金太郎を生んだという伝説が残る子持ちも湯!田沢温泉「有乳湯」

山あいの田園風景の中を進むと、ひっそりとした温泉街に行き着く。宿の数3軒(昔は4、5軒)の小さな温泉「田沢温泉」である。十観山(標高1284.5m)の山腹、標高700mの山あいにある湯けむりを上げる田沢は、湯治が全盛であったころの”湯場”という呼び名が今に通じそうな、ぬくもりのある落ち着いた佇まいのままである。飛鳥時代に行者が発見したという伝承が残るほど歴史は古い。湯治に訪れた山姥が、鬼退治で有名な坂田金時を産んだ伝説もあり、古くから子宝に恵まれる「子持ちの湯」、乳が出るようになる「有乳湯」と親しまれ、現在の共同浴場の名に残ったという。

川のせせらぎと鳥の鳴き声を聞きながら、白壁や格子窓の建物に囲まれた石畳の坂道を上がると、島崎藤村が愛用した国の有形文化財「ますや旅館」、古き良き温泉情緒を満喫しながら歩けば「有乳湯」に着く。

2015_0430_114744-P1060873温泉街の雰囲気に合わせた趣ある木調のしつらえで、館内には清々しい木の香が漂う。唐破風の屋根がりりしい共同湯「有乳湯」は、10人ほどが入れるタイル張りの浴場は、大きな窓で明るく清潔感があり39°~40°のお湯はぬるく感じるが、湯口から大量の湯が源泉100%で掛け流されているせいか、10分もつからないうちに肩までしっかりと浸かっていると、じわじわ全身が温まり、額からうっすらと汗が噴き出す。肌がすべすべになるアルカリ性の湯は、微かにゆで卵のような硫黄臭がするのだが、いつのまにか無数のきめ細かい泡が身体を包み、湯冷めせず、冷え性に良い。飲めば肝臓や腎臓、胃腸の調子を整え、便秘や糖尿病などにも効くと評判で、飲み口は硫黄臭を感じない。

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共同湯にもかかわらず、洗い場はブースに仕切られ、源泉シャワー付きという贅沢さ。これで200円は安い。