北アルプス眺めなかがら入る塩分を含んだ褐色の湯。白馬塩の道温泉「倉下の湯」

八方根と岩岳両スキー場に挟まれた白馬村松川河川公演近くに1994年7月にオープンした温泉施設が白馬塩の道温泉の湯元「倉下の湯」です。最初は天然ガスを採掘する予定で作業が進められたが湯が噴き出したので急きょ温泉施設がオープンしたのです。

施設は湯船の半分まで屋根が掛った半露天風呂が男女別に一つずつの浴槽で、木製の湯船はゆったりと大きく、たっぷりと湯が溢れています。建物の中にある浴槽は上がり湯で、浴室から出る際にかけるためのものです。

露天風呂に出るドアを開けると真っ白な雪をいただいた、雄大な北アルプスの山々に目を奪われます。唐松岳、五竜岳などの山々が間近に見え、開放感いっぱいの露天風呂に浸かりながら、北アルプスを独り占めしたような気分になります。

少し黄色味がかった褐色の湯は地下1000mのフォッサマグナの中で2500万年熟成された太古の海水が湧き出たもので。塩分が強く成分がとても濃いため、空気に触れて褐色へと変色します。

源泉の温度は約48度で源泉から浴槽までの十数mのパイプをつたっていくうちに42度の適温になって加温、加水なしの源泉かけ流しで供給されています。

泉質は塩分を多く含んだナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で、塩の成分が肌をキュッと引き締めます。

2019/5/25入湯

鮮やかな黄緑色が目に美しい個性豊かな源泉。志賀高原熊の湯温泉「熊の湯ホテル」

群馬との県境に近い、渋峠近くに熊の湯はあります。幕末の松代藩出身の蘭学者、佐久間象山が見つけたとされ、熊が湯に湯かって傷を癒しているのを見て名づけたのが由来とされています。文人墨客にも愛され、大正時代には与謝野晶子が投宿し、「熊の子の けがして足を 洗えるが 開祖といひて 伝わるいでゆ」と詠んだ。

建物に入ると硫黄の臭いが鼻孔をくすぐり、湯殿には全国に3か所しかないという神秘的な黄緑色の湯が目に入る。湯船と床は総ヒノキ造りで湯けむりのくぐもった湯殿はなんともぜいたくな空間です。

ホテルの中庭より湧出する源泉は72度、湯量も豊富で24時間かけ流しにしていても尽きない。男女別の内湯のほか、男性用は露天風呂、女性用は半露天の桶の風呂があります。冬の時期は雪見風呂が楽しめます。           2019/3/16 入湯

硫黄臭漂う緑白色の湯船から松川渓谷の四季折々の絶景が楽しめる信州高山村七味温泉「紅葉館」

松川渓谷沿いに8つのいで湯が湧く信州高山村。松川をさかのぼりつづら折りを繰り返した先、最奥にある七味温泉は、山あいに3軒の宿が軒を並べるこじんまりとした秘境温泉地です。源泉は川底にあるため、松川の流れは透明でも、川石は温泉に含まれる成分で赤茶に変色し、辺りには硫黄臭も漂っています。

成分、色、温度と泉質の異なる自然湧出する7つの源泉を混ぜていることからその名が付いた湯は乳白色の湯は体を芯から温めてくれます。同じ川からとる源泉でも、掘る場所や深さが違うと性質の異なる湯が出るといいます。山を越えた群馬県の草津とは同じ白根火山帯に属し、草津同様、豊富な湯量と効能の大きい湯に恵まれています。

七味1号~7号は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉/七味8号井も含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
新七味は含ヒ素・硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉/牧新七味は単純硫黄泉です。効能は神経痛、皮膚病、肩こりなどです。

七味温泉で一番大きな宿は「渓山亭」ですが、今回はこじんまりとした入口にある平成23年に改装された宿「紅葉館」におじゃましました。

内湯は小さな浴槽ですが湯はオバーフローし浴室に硫黄臭が漂っています。

そこから露天風呂に出ると乳白色のようなエメラルドグリーンのような源泉かけ流しの湯をまんまんと湛えた岩風呂があります。浴槽の岩には湯の花が付き、手で触ると指につくぐらい新鮮な湯が流れている証拠です。

片隅には炭色の湯という70度と30度の二つの源泉を混ぜると化学反応で黒く炭のような色になったとのことですが一人用の木製湯船が置かれています。名物の洞窟風呂は女湯のほうで残念でした。                  2019年2月3日入湯

ノスタルジックな石畳の温泉街!九(苦)労を流す外湯めぐり。信州「渋温泉 大湯」

奈良時代に発見されたという開湯1300年の歴史を誇る渋温泉。温泉街は小さな規模ながら石畳の道に奈良時代に発見されたという開湯1300年の歴史を誇る渋温泉。温泉街は小さな規模ながら石畳の道に木造3層楼の和風旅館が軒を連ねる風情ある湯治場の風景です。

地面を掘れば温泉がでると言われるくらい数多くの源泉があり、鉄分を含んだ褐色のお湯や白いにごり湯、緑がかったお湯など泉質もさまざま 。神経痛から美肌まで効能も異なります。

名物の九湯めぐりは専用の手ぬぐいを購入し9つの外湯(共同浴場) を巡り、最後に高台にある高薬師を詣でるとご利益があるというもので宿泊者限定の楽しみです。昔ながらの温泉街を浴衣姿でそぞろ歩いて温泉情緒を満喫しましょう。

日帰りでも結願湯「大湯」は500円で入湯できます。渋温泉を代表する名湯はは万病に効くと言われる鉄分が強い茶色の温泉は九湯めぐりの総仕上げです。

信州高山温泉郷にある武田信玄の隠し湯と言われる「松川渓谷温泉 滝の湯」

山国信州でも有数の渓谷美を誇る松川渓谷に点在する8つの温泉の総称が信州高山温泉郷。なかでも「松川渓谷温泉 滝の湯」は、武田信玄の隠し湯として伝えられ、江戸時代には多くの湯治客で賑わった名湯です。しかしながらいつしかその存在を知るものは少なくなり、一時は幻の温泉といわれましたが、昭和42年(1967)、武田信玄の伝説をめぐり再発見され、以来名湯として名を馳せています。

名物の混浴天然大露天風呂は趣のある岩組で、松川のせせらぎを耳に、四季折々に装いを変える渓谷が望める大自然の秘湯です。一切循環していない100%源泉かけ流しの自慢の湯が楽しめ、ぬるめで長湯ができます。メタケイ酸を含み、肌の水分や脂を適度に保ち、キメ細かい肌を作ってくれるので皮膚炎にも効果があります。

お風呂のサイズが17mもあり広々としていて、湯には白い湯の花が浮き、ぜいたくな気分にさせてくれて一回の入浴料は500円です。混浴ですので女性はバスタオルを巻いて入浴が可能です。

入口は男女別々でそれぞれの内風呂に岩風呂や風情あるひのき風呂も用意されています。内風呂から混浴大露天風呂に出られるシステムです。

70℃の源泉で作る名物の温泉卵も是非味わってみてください。塩泉で茹で上げるため少し塩味がします。

大迫力の白馬三山が目の前に迫る隠れ家的温泉。信州白馬村「白馬八方温泉 北尾根の湯」

八方交差点から黒菱方面へ向かい、林道を走った先にある高原の湯こそ山と花と湯と白馬の魅力を凝縮した絶景の露天風呂が「白馬八方温泉 北尾根の湯」です。白馬八方根の中腹、標高1200mに位置するここはゲレンデの中でも眺望の良さで知られた場所で北尾根クワッドリフトの最終地点に位置します。

正面には不帰のキレット、右に目を移せば白馬槍から杓子岳、白馬岳までが連なります。秋にはミズナラやナナカマドなど山腹を真っ赤に染める紅葉が見どころです。

泉質は蛇紋岩と熱水が反応してできたpH11以上の強アルカリ単純温泉です。水素含有量が高く、「生命」の元となるメタンなどの炭化水素が含まれています。

 

 

戸倉の町中にある秘湯!昭和レトロな公衆浴場「戸倉国民温泉」

千曲市旧戸倉町は清流千曲川のほとりに開けた温泉の街です。湯の街戸倉温泉には昔ながらの公衆浴場や設備充実のスーパー銭湯などで天然温泉が愉しめます。

千曲川に架かる大正橋の近くにある「戸倉国民温泉」は創業50年余の立寄り湯。浴槽・カラン・シャワーに至るまで源泉掛け流しの天然温泉。外観や入口は昔の銭湯のようなレトロ感があります。木の札が懐かしい下駄箱があり入口には男女の湯の境に料金所があります。

浴室は日が差し込んで明るく清潔そのものです。床のところどころにある小さな穴から湯が溢れ、床が冷えないように配慮されています。湯の湧出量が毎分250ℓという頼もしさで、昭和レトロな浴槽にほんものの温泉が満々と堪えられ、湯口からの飲泉も可能です。泉質は弱アルカリ性単純泉のほのかな硫黄の匂いが漂う無色透明の新鮮なお湯は小さな気泡を含み包み込むような柔らかさがあります。

2017年3月12日入湯

豊富な温泉がたえず湧く風情たっぷりの温泉街外湯めぐり。信州野沢温泉「大湯」

新潟との県境、毛無山の山すそにひときわ濃い湯煙を上げる北信濃の古湯、豊富な温泉と野沢菜の里として知られている野沢温泉。温泉の歴史は古く、8世紀前半の奈良時代、聖武天皇の頃に僧・行基によって発見されたと伝えられています。確かな記録では、鎌倉初期に順徳天皇が著した歌学書『八雲御抄』に「犬養の御湯」の名で出てきます。江戸時代にはすでに湯治場として愛されていたのが「野沢温泉」です。

30余の源泉が自然湧出し、かすかに硫黄の匂いのする泉質は誰しもに好まれます。温泉街には13箇所の共同浴場(外湯)があり無料で利用することができます。浴槽と脱衣場がほぼ一体になっていて、その間取り、泉質、効能は場所により異なります。

そんな外湯のなかで野沢温泉のシンボル的存在が湯屋建築の「大湯」です。江戸時代初期の寛永年間には飯山藩主松平遠江守が野沢に別荘を建てて隣の犬養の湯である大湯に浸かったという御殿湯です。温泉街の中心に位置していて多くの入浴客で賑わっています。

平成6年(1994)に建て替えられた大湯は、江戸時代を偲ばせる木造湯屋建築。大湯の内部は、入口の戸を押して入ると、すぐに狭い脱衣所、洗い場があり、なみなみと湯をたたえた浴槽が二つ並び、湯は透明でほのかに硫黄の香が漂う。天井に湯気抜きのある浴槽は手前の「ぬる湯」と奥の「あつ湯」とに区別されているが正直どちらも熱い。熱さが新鮮な湯の証拠。65℃前後の自噴源泉がそのまま注がれています。胃腸病、リウマチなどに効きます。

ミシュラン旅行ガイド・日本編に信州の温泉地で唯一野沢が二つ星に選ばれた記事には、「寺院にも似た美しさを誇り・・・」とあります。

城下町飯山から千曲川を望むのどかな温泉施設。「いいやま湯滝温泉」

野沢温泉から国道117号をさらに栄村方面に車を走らせると湯滝橋のたもとに建つ、千曲川を展望する露天風呂が魅力の「いいやま湯滝温泉」に着きます。

広い露天風呂や内風呂からは眼下に蛇行しながら流れる千曲川が見え、川の流れる音を聞きながらゆったりと入浴できます。

泉質はアルカリ単純温泉で神経痛、筋肉痛、疲労回復に効能があります。

荒々しい鳥甲山を眺める開放的な露天風呂!秋山郷上野原温泉「牧之の宿 のよさの里」

長野県と新潟県の県境にまたがる秋山郷を初めて世に紹介した江戸時代の文人・鈴木牧之にちなんで、当時の秋山郷の暮らしと文化を再現した村営の宿泊施設が上野原温泉「のよさの里 牧之の湯」です。

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本家(本館・フロント・食堂・座敷)と渡り廊下で結ばれている7戸の分家で構成されています。

2013_0820_144351-P1030508温泉は男女別の内湯と露天風呂があり、ここの泉質はナトリウム・カルシウム塩化物硫酸塩泉の湯が湯船を満たしています。塩味はしない。石造りの広大な露天風呂が自慢で、日本200名山のひとつ、荒々しい迫力のある屏風のような鳥甲山(標高2037m)を仰ぎ見ながら浸かれるのは温泉好きとっては至福の一時です。鳥甲山は険しくそそり立つ岩壁が第二の谷川岳と言われるほどです。

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