豊富な温泉がたえず湧く風情たっぷりの温泉街外湯めぐり。信州野沢温泉「大湯」

新潟との県境、毛無山の山すそにひときわ濃い湯煙を上げる北信濃の古湯、豊富な温泉と野沢菜の里として知られている野沢温泉。温泉の歴史は古く、8世紀前半の奈良時代、聖武天皇の頃に僧・行基によって発見されたと伝えられています。確かな記録では、鎌倉初期に順徳天皇が著した歌学書『八雲御抄』に「犬養の御湯」の名で出てきます。江戸時代にはすでに湯治場として愛されていたのが「野沢温泉」です。

30余の源泉が自然湧出し、かすかに硫黄の匂いのする泉質は誰しもに好まれます。温泉街には13箇所の共同浴場(外湯)があり無料で利用することができます。浴槽と脱衣場がほぼ一体になっていて、その間取り、泉質、効能は場所により異なります。

そんな外湯のなかで野沢温泉のシンボル的存在が湯屋建築の「大湯」です。江戸時代初期の寛永年間には飯山藩主松平遠江守が野沢に別荘を建てて隣の犬養の湯である大湯に浸かったという御殿湯です。温泉街の中心に位置していて多くの入浴客で賑わっています。

平成6年(1994)に建て替えられた大湯は、江戸時代を偲ばせる木造湯屋建築。大湯の内部は、入口の戸を押して入ると、すぐに狭い脱衣所、洗い場があり、なみなみと湯をたたえた浴槽が二つ並び、湯は透明でほのかに硫黄の香が漂う。天井に湯気抜きのある浴槽は手前の「ぬる湯」と奥の「あつ湯」とに区別されているが正直どちらも熱い。熱さが新鮮な湯の証拠。65℃前後の自噴源泉がそのまま注がれています。胃腸病、リウマチなどに効きます。

ミシュラン旅行ガイド・日本編に信州の温泉地で唯一野沢が二つ星に選ばれた記事には、「寺院にも似た美しさを誇り・・・」とあります。

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